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特選 漫画人インタビュー

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インタビュー 2009/12/28
『ゲゲゲ世界戦略』(1) 東アジア編


今回は、日本のマンガ評論の第一人者、夏目房之介さんが2001年に執筆した『マンガ 世界 戦略~カモネギ化するかマンガ産業~』の出版後、世界各国のマンガ事情がどう変化しているかについてのロングインタビューを再録。

2010年以降のマンガの世界展開を考えるうえでのケーススタディーとして、日本人で初めて欧州のマンガ大賞を受賞した水木しげる先生の作品が世界各国の読者に読まれていくには、どんな事に気をつけたらよいかという点にフォーカスし、夏目さんならではの『ゲゲゲ世界戦略』を伺いました。

<2007年9月取材分>

夏目房之介 プロフィール
 夏目房之介

1950年8月、東京に生まれる。獅子座A型。青山学院大学文学部史学科卒業。マンガ家、イラストレーターとしてのみならず、評論、エッセイ、講演、テレビなど幅広い分野で活躍する。海外ではマンガ評論家として高い評価を受け、各国のシンポジウムにも度々招聘されている。1999年、マンガ評論における業績で第三回手塚治虫文化賞特別賞を受賞。



【東アジア マンガ事情編】

マンガ学校が400校もあるなど、近年は国家的なコンテンツ振興施策としてマンガにかなり力を入れている隣国の韓国。同国では、歴史的背景による反日教育の影響や、自国のマンガ出版が盛んに行われていることもあり、日本マンガの普及が諸外国に比較して遅く、1998年の日本文化開放宣言後に初めて正式に日本マンガが翻訳出版されました。
韓国漫画事情の特徴としては、1990年代からポケット本という日本と比べて小さいサイズの日本マンガの海賊版が出回り始めた後、さらに小さい新書サイズの海賊版をレンタルする貸し本屋が各大学の周辺に増えていった点。また、韓国の消費者はネット上のWEBサイトでコンテンツをダウンロードするのが主流になっており、日本マンガについても男子向けマンガ中心にマンガサイトで違法にダウンロードされている状況のようです。
ただ、貸し本屋やWEBサイトなどで日本マンガを読む層が増えていることは間違いなく、正規の青年向けマンガ誌に「釣りバカ日誌」「沈黙の艦隊」「クレヨンしんちゃん」などが掲載されるなど日本のマンガ市場は徐々に広がっています。


●東アジアは、文化圏としては日本に近いがビジネス的に難しい。


――フランスに続いて、『鬼太郎』が受け入れられやすいのはどの地域と思われますか?

水木しげる作品に限定すれば、一番受け入れられやすい土壌があるのは間違いなく東アジアです。韓国をはじめとした東アジアでは売れるんじゃないかと思います。香港でもカンフーの次にニーズがあるのはオカルトマンガです。タイなんかでも安い露天で販売されてるのはピー(妖精)のマンガ、化け物マンガなんですよ。

そういう意味でも東アジアがもっとも文化的土壌が似ている。東アジアではこれまで日本のマンガに関わらずアニメや萌え文化などを含めた日本のカルチャーは、日本企業側が意図しないところで勝手に浸透してきました。しかし、海賊版の問題もあって、いくら現地の読者に浸透しても儲からないんです。浸透しやすいのとビジネスとして成立するかは別の問題じゃないかと。そして、東アジアでオリジナルな日本型マンガ市場が成立しているのは韓国・台湾・香港くらいで、いかんせん市場のパイが小さい。マーケットがとても小さいという意味ではどうなんでしょうね。

――確かに中国を除くと、東アジアでマンガが読まれている国は人口も読書人口も少ないうえに、マンガを書店で買って読む人の数を考えると日本と比較にならないほど少ないですね。

韓国に関して言うと、90年代の韓国のIMF不況で韓国の出版界は1/10のサイズになってしまいました。そしてそのときに生き残ったマンガは、男性向けマンガではなくてむしろ純情マンガ。つまり少女マンガでした。
そしてビジネス市場という側面で考えると通貨レートの問題もあり、受け入れられやすいかどうかよりも市場性を考えるべきです。まずは国際マンガ市場の中心マーケットである欧米に浸透するかどうかでしょうね。


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相撲協会を破門され、またあてのない旅に出る鬼太郎。 今度は偶然投げた豪速球が監督の目にとまり、今度は野球チームに入団!? 墓の下高校はお化けの市民権を求め、前代未聞の甲子園出場を目指すが果たして…
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